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訪問介護ヘルパー必読!利用者が喜ぶ、栄養満点お手軽献立④(夏編)

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気温が高い季節になると、利用者の熱中症が心配になる方も多いのではないでしょうか。
特に、水やお茶を飲んでいる様子があまり見られないようであれば、なおさら気になるところです。
水分補給というと飲み物をイメージしがちですが、実は食事からも水分を摂取できます

この記事では、訪問介護の現場で押さえておきたい、高齢者の水分補給のポイントを解説します。
あわせて、水分補給にぴったりの夏メニューも紹介するので、日々の調理支援のヒントとしてお役立てください。




高齢者は水分が不足しがち


高齢者は、体内の水分が不足しやすい傾向にあります。水分不足に陥ると、汗をかいて体温を調整する機能がうまく働かなくなり、熱中症を起こしやすくなります。

また、体内の水分が減少すると、血液の粘度が高まり血栓ができやすくなるため、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まることも。 高齢者の水分不足には、次のような加齢に伴う体の変化が関係しています。

1.喉の渇きを感じにくくなる

年齢を重ねると、喉の渇きを察知する脳の機能が低下します。
そのため、体内の水分が少なくなっていても本人は渇きを自覚しにくく、気づかないうちに脱水が進んでしまうことがあります。

2.体内の水分量が減少する

筋肉は水分を蓄える役割も担っているため、加齢によって筋肉量が減少すると、その分体に蓄えられる水分量は若い頃より少なくなります。 成人の体液量は体重の約60%を占めるのに対し、高齢者は50%程度まで低下するというデータもあります。

そのため、高齢者は少し汗をかいたり水分を摂る量が減ったりするだけでも影響を受けやすく、水分不足のリスクが高まるのです。

3.トイレが近くなるため水分摂取を控える

「トイレのために夜中に何度も起きたくない」「外出中にトイレが見つからないと困る」などの理由から、本人が意識的に水分摂取を控えているケースも少なくありません。
トイレが近くなるのは、前立腺肥大症や過活動膀胱などの疾患が原因であるほか、心理的な要因が関係していることもあります。

4.腎臓の機能が低下して水分が失われやすくなる

加齢によって腎機能は低下します。腎臓には尿を濃縮して排泄する働きがありますが、濃縮する力が弱まることで、水分を多く含んだ薄い尿が大量に作られるようになります。 その結果、尿として排出される水分量が増え、体内の水分が不足しやすくなるのです。

参考:有限会社健康と良い友だち社「高齢者の脱水」/日本介護福祉会「一般高齢者と要支援および要介護高齢者の飲水行動と熱中症対策の実態」/国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター「頻尿の原因は?」/看護roo!「加齢と腎機能は関係があるの?」



高齢者の水分摂取目安量


水分の摂取基準は明確には定められていませんが、高齢者の場合、飲み水の目安量は1日あたり1,000〜1,200ml程度とされています。ただし、汗をかくことが多い夏場は、より多くの水分を補う必要があります。 一度に体へ吸収できる水分の量には限りがあるため、まとめて大量に飲むよりも、1回あたり200ml程度に分けて摂るのがポイントです。

また、水分は飲み水だけでなく、食事からも摂取できます。
しっかり食事を摂ることも、水分不足を防ぐための対策のひとつです。

なお、腎機能が低下している方や、心疾患などにより利尿剤を使用している方は、自己判断で水分摂取量を増やすと体に負担をかける可能性があります。 このような方の水分摂取については、必ず医師の指示に従ってください。

高齢者の水分補給におすすめの飲み物




日常的な水分補給には、水や麦茶など、カフェインや糖分を含まない飲み物がおすすめです。

緑茶や紅茶、コーヒーなどに含まれるカフェインには利尿作用があり、体内の水分が尿として排出されやすくなります。
高齢になると、カフェインの影響をより強く受けやすくなることも知られています。
楽しみのひとつとして飲むことは問題ありませんが、水分補給を目的に大量に飲むのは避けた方がよいでしょう。

また、アルコールも強い利尿作用があり、水分補給には不向きです。
ジュースなど糖分の多い飲み物も、血糖値の急激な上昇を招くため、水分補給には適していません。
スポーツドリンクは汗で失われるミネラルを補給できるといわれますが、同時に糖分も多く含まれています。


食事から水分を摂取する工夫


水分補給というと飲み水に意識が向きがちですが、食事からの摂取も大切です。
飲み水と食事の両方を意識すると、無理なく必要な水分量を補えます。ここでは、食事から水分を取り入れる工夫を紹介します。

汁物を活用する

味噌汁やスープなどの汁物を献立に加えると、無理なく水分摂取量を増やせます。
汁物は満足感を得やすく、食欲がないときでも口にしやすいというメリットもあります。
ただし、塩分を摂りすぎないように、薄味を心がけましょう。

水分量の多い食材を取り入れる

野菜や果物には水分が含まれています。
特に、きゅうりやトマト、レタスなどの野菜、スイカやオレンジ、りんご、キウイといった果物は、水分補給にぴったりの食材です。 また、豆腐や卵豆腐なども水分を多く含んでいます。普段の献立に、こうした食材を意識して取り入れてみましょう。

デザートやおやつで補給する

ゼリーやプリン、ヨーグルト、ムース、水羊羹など、冷たくて水分量の多いデザートは、水分補給の味方です。
食欲が落ちやすい夏場は、食事だけで必要な水分を摂るのが難しくなることもあります。

そんなときも、冷たいデザートなら喉ごしがよく食べやすいため、おやつとして取り入れることで水分を補給できます。




訪問介護の調理支援におすすめの夏メニュー


ここでは、利用者の水分不足を防ぐ3つのメニューを紹介します。日々の調理支援に役立ててください。

鶏つくねの野菜あんかけ



ふんわりとした鶏つくねに、野菜たっぷりのあんをかけた一品です。あんをからめて食べることで、食事の中で自然に水分を補えます。

美味しさの秘密は、鶏つくねに加えたマヨネーズです。
油分が加わることで、ひき肉料理にありがちなパサつきを防ぎ、ふっくらやわらかな食感に仕上がります。
あっさりとした味わいながらエネルギーをしっかり補給できるため、食が細くなりがちな利用者に食べていただきたいメニューです。

おくらともずくのかき玉スープ




輪切りにしたおくらの、星型の断面がかわいらしいスープです。
オクラともずくの自然なとろみがあり、やさしい口当たりに仕上がっています。

汁物なので水分補給にぴったりなうえ、卵が入ることでボリュームのある一品に。高齢者に不足しがちなエネルギーやたんぱく質、食物繊維も補えます。

トマトのさっぱり冷奴



冷たい豆腐に、トマトと薬味を和えたタレをたっぷり乗せた一品です。
豆腐やトマトといった水分を多く含む食材を使用しており、食べながら無理なく水分を補給できます。
冷たくて喉ごしもよく、暑い季節でも食べやすいのが魅力です。
調理も火を使わず簡単に作れるため、ヘルパーさんにとってもうれしいメニューです。

まとめ


高齢者は、加齢に伴う体の変化によって、気づかないうちに水分不足に陥りやすい状態にあります。
だからこそ、こまめな水分補給に加え、汁物を献立に加えたり水分の多い食材を選んだりして、毎日の食事から水分を補うことが大切です。日々の調理支援を通じて、高齢者の健康を支えましょう。

限られた訪問時間の中で、利用者の体調の変化を正確に把握するのは簡単ではありません。
しかし、介護ソフトを活用すれば、利用者ごとの食事の様子や日々の健康状態を手軽に記録でき、チームで共有することで一人ひとりに合った支援がしやすくなります。

日々のケアをよりきめ細やかなものにするために、ぜひ介護ソフトの導入を検討してみてください。



【ライター】いしもとめぐみ
管理栄養士ライターとして、栄養・健康分野の記事を中心に執筆。
病院、保育園、食品メーカーでの勤務経験を活かし、専門的な内容をわかりやすく伝える記事づくりを心がけている。
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