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特定事業所加算(訪問介護事業所)の個別研修計画とは?計画を立てるコツも紹介

特定事業所加算を算定する際に必須の要件である、「訪問介護員棟ごとに作成された研修計画に基づく研修の実施」。

一般的には「個別研修(計画)」と呼ばれていますね。

しかし、「一体何をしたらいいの?」「他の事業所は何をやっているの?」など、情報が少なく断念している事業所もあるのではないでしょうか?

こういったものを解決するためには、外部のコンサルなどを活用するのが手っ取り早いですが、それだとせっかく加算を算定する意味がないですよね。

今回は、その個別研修計画について、具体的に何をやったらいいのかまで深堀りして解説していきたいと思います。

個別研修計画とは

そもそもここでいう個別研修計画とは、特定事業所加算の体制要件(1)・(6)のことを指します。

この目的は専門性の高い人材を確保し、質の高いサービスを提供することなので、通常の研修とプラスアルファで行うものだと覚えておくといいでしょう。

注意すべきなのは、常勤・非常勤・登録ヘルパー・派遣社員を問わず、例外なく全員に個人別の個別研修計画が必要であるということです。

考え方のポイント4点

  1. スキルや知識を問わず、とにかく”介護”という広義での質を向上させるための研修にすること。
  2. 個人に沿った研修計画であれば、グループごとに実施することも認められる。(あくまでグループワークではなく、個別研修をまとめて実施するという意味)
  3. 基礎で習うようなことは避けるのが好ましい。
  4. 社会福祉士になるための研修でも可。

そもそもここでいう個別研修計画とは、特定事業所加算の体制要件(1)・(6)のことを指します。

この目的は専門性の高い人材を確保し、質の高いサービスを提供することなので、通常の研修とプラスアルファで行うものだと覚えておくといいでしょう。

注意すべきなのは、常勤・非常勤・登録ヘルパー・派遣社員を問わず、例外なく全員に個人別の個別研修計画が必要であるということです。

考え方のポイント4点

  1. スキルや知識を問わず、とにかく”介護”という広義での質を向上させるための研修にすること。
  2. 個人に沿った研修計画であれば、グループごとに実施することも認められる。(あくまでグループワークではなく、個別研修をまとめて実施するという意味)
  3. 基礎で習うようなことは避けるのが好ましい。
  4. 社会福祉士になるための研修でも可。

計画を立てるコツ

最低限必要な項目は、『目標・内容・研修期間・実施時期』の4つです。

ですが、急に”目標”と言われてもピンとこないですよね。

そんな事業所のために、簡単に目標を立てることが出来るコツをまとめました。

個人や事業所の”ありたい姿”を考える

事業所もしくは個人の“ありたい姿”を掲げ、不足しているスキルや知識を書き出してみましょう。

ここでのポイントは、難しく考えずに”スローガン”を掲げるようなイメージでゲーム感覚で取り組むと良いでしょう。

その際、以下の枠組みを参考にするとスローガンが思いつきやすいです。

<”外向き”のベクトルで考える>

利用者に対して貢献することを軸に考える方法です。

  • サービスだけではなく、パートナー的な存在になる など

<”内向き”のベクトルで考える>

自身の成長を軸に考える方法です。

  • 個人と密接にかかわるプロとしてどこでも通用する人材になる
  • 介護福祉士になる など

不足していることを具体化する

以下の順序で考えてみてください。

(1)不足しているのは”スキル”なのか”知識”なのか

体を使う研修なのか、座学の研修なのかを分けましょう。

ベテランになればなるほど知識(座学)の研修になりやすい傾向にあります。

(2)各個人の最終的なゴールを考え、長期目標を設定する

掲げたスローガンを実現するために必要なテーマを決定しましょう。

例えば、パートナー的な存在になるためには、話を聞き出す「コミュニケーション力」や、利用者が抱える病気などの「悩み」にまつわる座学のテーマが設定できそうですね。

(3)長期目標から短期目標を設定する

大きなテーマが決まったら、それを細かく分けたテーマを設定しましょう。

例えば、上記の「コミュニケーション力」というテーマについてだと、「聞く力」や「心を落ち着かせる対話法」、「質問の仕方」のようなテーマが適切だと思われます。

教材や資料については、書店に並んでいる本や厚労省のHP等で探すとよいでしょう。

研修の頻度について

1人に対し、年に1つ以上のテーマについて研修を実施すればOKです。

但し、研修が半日や1日で終えてしまうような研修項目はNGとなります。

最低限1年で1つのテーマを設定し、1年を通してそのテーマについて学ぶといった計画を立てるとよいでしょう。

(テーマは1つだけという決まりはないので、3か月ごとにテーマを変えるなどしてもよいでしょう。)

【参考】座学の具体的なテーマ例

  • アンガーマネジメント
  • 様々な病気
  • 精神疾患
  • レスパイトケア
  • 自立支援
  • 難病
  • 介護の根本的な考え方
  • 科学的根拠のある介護
  • ボディメカニクス
  • 感染予防
  • コミュニケーション技術(質問の仕方など)
  • 終末期
  • 聴覚と平衡感覚
  • 各器官
  • 脱水と熱中症
  • 気道異物の除去
  • 心を落ち着かせる対話方法
  • 認知症(中核症状・心理症状・行動症状・認知症の原因疾患・検査方法・オレンジプラン・成年後見制度)
  • 介護保険制度について(仕組み・給付・自己負担の考え方)

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