• 公開日:

  • 更新日:

【新たな単位数も発表!】令和6年度介護報酬改定 目前の今、整理しておきたい動向



令和6年度介護報酬改定にあたり、今年度内の告示に備えて情報収集されている方もいらっしゃるかと思います。
まず、どんな背景で検討が進められているのか認識することで、今後正式に告示された内容を理解しやすいかと思います。
今日はそんな制度改正に向けた認識・視点を確認しながら、注目の内容について触れていきたいと思います。

介護保険制度と制度改正について


介護が必要な高齢者が心身の状況や生活環境等に応じてサービスを選択し、できる限り在宅で自立した日常生活を送ることを目指す制度です。
団塊世代が後期高齢者となる『2025年問題』も控えており、介護のニーズは増え続けており、令和6年度の介護報酬改定では「介護報酬」 「障害福祉サービス等報酬」「診療報酬」のトリプル改定ということもあり、注目を集めています。

改定に当たっての基本的認識と視点


改定には「改定に当たっての基本的認識」とそれを踏まえた「介護報酬改定に向けた基本的な視点」があります。
次の介護報酬制度において重要な課題や方針がまとめてあるため、現状の動向を掴むために確認しましょう。
(引用・参照:社保審-介護給付費分科会第227回(R5.10.11)資料2-1/資料2-2「令和6年度介護報酬改定に向けた基本的な視点(案)概要」)

改定に当たっての基本的認識(案)


(1)地域包括ケアシステムの深化・推進が求められる中での改定
(2)自立支援・重度化防止を重視した介護サービスの推進が求められる中での改定
(3)良質なサービスの確保に向けた働きやすい職場づくりが求められる中での改定
(4)制度の安定性・持続可能性の確保が求められる中での改定

介護報酬改定に向けた基本的な視点(案)


①地域包括ケアシステムの深化・推進
認知症の方や単身高齢者、医療ニーズが高い中重度の高齢者を含め、それぞれの住み慣れた地域において
利用者の尊厳を保持しつつ、質の高いケアマネジメントや必要なサービスが切れ目なく提供されるよう、
地域の実情に応じた柔軟かつ効率的な取組を推進

②自立支援・重度化防止に向けた対応
高齢者の自立支援・重度化防止を重視した質の高い介護サービスの実現と、制度の趣旨に沿い、
多職種連携を通じた取組の推進データの活用を推進

③良質な介護サービスの確保に向けた働きやすい職場づくり
介護人材不足の中で、更なる介護サービスの質の向上を図るため、介護職員の処遇改善や介護職員のやりがい・定着にも
つながる職場環境の改善に向けた先進的な取組を推進

⇒介護ロボット・ICT等やいわゆる介護助手の活用によるサービスの質の向上と業務負担の軽減や、
経営の協働化等や、テレワークなどの柔軟な働き方など



④制度の安定性・持続可能性の確保
介護保険制度の安定性・持続可能性を高め、全ての世代にとって安心できる制度を構築
以上が、基本的認識と基本的な視点になります。

では、実際改定予定の内容より、注目の内容を確認していきましょう。

【注目内容①】訪問介護の基本報酬の引き下げ


厚労省は1月22日の審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で、4月1日から適用する新たな単位数を明らかにしました。
今回の改定の審議でも大きなポイントとなっていた、深刻なホームヘルパーの不足には、処遇改善加算を拡充することによる賃上げなどで対応していくとみられています。
その中で身体介護・生活援助ともに単位数が下がるという、介護事業所に厳しい改定となりそうです。

【注目内容②】訪問介護の特定事業所加算の見直し


訪問介護における特定事業所加算についても、看取り期の利用者など重度者へのサービス提供や中山間地域等で継続的なサービス提供を行っている事業所を適切に評価する観点等から以下の見直しを行うと明らかになりました。

これに伴い、現行の特定事業所加算(Ⅳ)が廃止となり、現在の(Ⅴ)が(Ⅳ)に変更、新設の(Ⅴ)が追加となることになるようです。



また現行の(Ⅳ)の人材要件が、(Ⅲ)と新規(Ⅳ)に追加されることになるようです。






引用・参照:社会保障審議会 介護給付費分科会(第239回) 令和6年1月22日 参考資料1 「令和6年度介護報酬改定における改定事項について」

報酬改定前にもう少し情報整理

報酬改定前のポイントについてまとめた資料を無料で配布しています。
改定前に介護保険制度の振り返りから、注目のトピックスをまとめていますので、お気軽に資料請求ください。

報酬改定後の特定事業所加算の取得や維持だけでなく、人材定着にも役立つ!?

ICTや介護ソフトと聞くとハードルが高く感じられる方も多くいらっしゃるかと思いますが、今回の報酬改定でキーとなるのは
「介護報酬改定に向けた基本的な視点(案)」にもありました、『良質な介護サービスの確保に向けた働きやすい職場づくり』です。

当たり前の作業の中にも業務効率化を図れることはあります。Care-wing介護の翼をご利用頂くことで
「サービスごとに実施記録用紙を書く⇒事業所へ提出する⇒月末に確認する」
といった、作業が大幅に削減されるだけでなく、管理が煩雑な特定事業所加算の要件にも対応することができます。

介護報酬が下がることが明らかになった今、職員の方に長く勤めてもらえるような環境づくりと加算取得が重要になってくるのではないでしょうか?

また、特定事業所加算をご取得済みの方も、今の体制を見直すことで維持管理の負担が大幅に削減するかもしれません。
是非一度、資料請求からでもお気軽にお問い合わせ下さい。

Care-wingで
介護をもっとスマートに!