「コラム」
2021/03/02
介護給付費を計算するには、利用者の利用したサービス内容を元に費用を計算する必要があります。Excelなどの計算ソフトを利用して計算する場合は、国保伝送システムに転記する手間がかかります。
また、計算ミスがないかどうか、二人体制でチェックをすることもあるでしょう。そのため、確認に多くの時間を費やすことになりスタッフへの負担も大きくなりやすいです。
そんな現場の課題を解決に導くのに期待できるのが「介護請求ソフト」です。
この記事では、介護業界での保険請求の仕組みを解説したうえで、介護請求ソフトを導入するメリットやシステムの選び方をご紹介します。
介護事業所では利用者に入浴・食事サービスなどを提供しますが、そのすべてを利用者に請求するわけではありません。法律では利用者は原則介護費用の1割負担で、収入によっては2・3割負担です。
残りの9割(もしくは7・8割)は国保連合会に電子請求により介護給付費を請求することになります。介護給付費の請求は原則電子請求のみ可能で、介護伝送システムもしくは電子媒体で送付しなければいけません。
そのため、従来のようにExcelや表計算ソフトなどで介護費用を管理している場合、介護給付費を請求するために介護伝送システムに転記する手間がかかります。
これを毎回行うのはかなりの手間なので、作業効率をアップするためにも以下の項目で解説する「介護請求ソフト」の導入がおすすめです。
ここまでで介護費用の保険請求の仕組みをご紹介しましたが、介護請求ソフトを導入することで保険請求に必要な事務作業効率をアップできます。
ただ、介護請求ソフトがどういったものか分からない方もいるでしょう。そこでここからは、介護請求ソフトの概要を解説したうえで、導入するメリットを解説します。
そもそも介護請求ソフトとは?
介護請求ソフトは、介護給付費を国保連合会に請求するための資料作成を効率化できるシステムのことです。
介護事業所では毎月介護費用を計算し国保連合会に請求する介護給付費を算出するため、介護請求ソフトを導入しているかどうかでスタッフの負担は変化します。
介護請求ソフトには伝送のみのシステムもあれば、その他にも多数の機能を有しているシステムもあります。最低限国保連合会に介護給付費の請求書を伝送できる機能と利用者に提供したサービスやその費用の管理機能が必要です。
一方、伝送だけではなくその他の機能もあるシステムであれば、賃金計算やスタッフのシフト管理機能など多種多様な機能が利用できます。
予算との兼ね合いもありますが、事務作業の効率を考えればより機能性が高い介護システムを導入するのがおすすめです。以下の項目では、介護請求ソフトのメリットを解説していきます。
ここまでで、介護事業所に介護請求ソフトを導入するメリットを解説してきましたが、実際に導入する際にどのシステムを選べばいいか分からない方もいるでしょう。
そこでここからは、介護事業所に導入する介護請求ソフトの選び方をご紹介します。
今回は、介護保険請求の仕組みを解説したうえで、介護請求ソフトを導入するメリットや選び方をご紹介しました。
介護事業所では国保連合会に請求する介護給付費の請求書を作成しなければいけませんが、手作業やExcelなど表計算ソフトを利用するとミスが起こる可能性があります。
その点、介護請求ソフトを導入すれば事務作業を効率化できるだけではなく、計算ミスや書類の不備などを防ぐことができます。最近ではパソコンだけではなくタブレットなど扱いやすいシステムもあるので、ぜひ導入を検討してみてください。