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訪問介護のスタッフを増やすためのコツは?

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訪問介護は、要介護者や高齢者が自宅で快適に生活できるようサポートするサービスですが、高齢化社会の進展に伴い、さらにその需要は高まっています。

しかし、どの地域においても人材不足が深刻な問題となっており、訪問介護の有効求人倍率は「15倍弱」と、介護業界の中でも特に採用が難しいといわれています。

本コラムでは、自身も訪問介護事業を担いながら、訪問介護の立ち上げ支援・経営支援事業を行っている、株式会社Myndの西星様に、訪問介護の採用について解説いただきます。


訪問介護の現状


訪問介護は、基本的には自宅での生活をサポートするサービスであり、食事の準備や入浴、排泄、通院などの援助を提供します。
国や地域の高齢化が進む中で、訪問介護のニーズは急増しており、介護職の確保が大きな課題となっています。

介護職は長時間労働や低賃金といった厳しい中で働く職種であるため、離職率も高く、新たな人材の採用が求められています。
これにより、訪問介護の事業者は採用戦略を見直し、効果的な人材確保に取り組む必要があります。

また、訪問介護はコミュニケーション能力や対人スキルが求められる職業であり、単に技術的なスキルだけでなく、優れた人間性を持つ人材が求められています。

訪問介護における採用の重要性


訪問介護において、質の高いサービスを提供するためには、採用が非常に重要なポイントになります。
適切な人材を採用し、育成することにより、介護サービスの質が向上し、利用者の満足度も高まります。

反対に、職員の不足や不適切な人材によるサービスの低下は、利用者の生活に直接的な影響を与えるため、深刻な問題となることがあります。 したがって、採用活動は事業運営の成功に直結すると言っても過言ではありません。

効果的な採用方法


効果的な採用方法を検討する際には、以下のポイントに留意することが重要です。

求人票の工夫

求人票は、求職者が最初に目にする情報です。 訪問介護の仕事内容や求める人材像、働く環境、給与などを明確にし、待遇の良さや職場の雰囲気をアピールすることが大切です。

また、業務の魅力、たとえば「高齢者の生活をサポートするやりがい」や「キャリアアップの機会」を強調することで、求職者の興味を引くことができます。

SNS・オンラインプラットフォームの活用

近年では、SNSやオンライン求人サイトを活用することが一般的になっています。
これらのプラットフォームを通じて、幅広い層の求職者にアプローチすることが可能です。

特にSNSは、日常的に使用されているため、若い世代の求職者にもリーチしやすいのが特徴です。
株式会社Myndでも、YouTube・Instagram・TikTokを使用し、求職者へアプローチしています。

特にTikTok LIVE・YouTube LIVEなどの不特定多数の方に向けてリアルタイムにアプローチし、視聴者(求職者)からのコメントなどに、直接コミュニケーションが取れるライブ配信は個人的にオススメです。

職場見学会や体験入職の実施

実際の業務を体験する機会を提供することで、求職者が仕事の実際の環境や内容を理解しやすくなります。
体験入職を通じて職場の雰囲気を体験できるため、求職者は自身がその職場に適応できるか判断する助けとなります。

また、企業側も求職者の能力や適性を直接観察することができるため、リスクを減少させられます。
訪問介護の場合、利用者宅に体験へ行くだけではなく、事務所で他のスタッフともコミュニケーションを取ってもらうことで職場の雰囲気も分かっていただけるかと思います。

面接プロセスの工夫

効果的な面接プロセスを設計することで、求職者の理解度や適性をより深く理解することができます。
質問形式を工夫し、対話を重視することで、求職者のコミュニケーション能力や思考力を評価することが可能です。
また、複数のスタッフが参加することで、さまざまな観点からの評価を行えるため、より客観的な判断ができます。



人材育成の重要性


採用した後も人材の育成は非常に重要です。訪問介護は、技術や知識だけでなく、高い対人スキルが求められるため、継続的な教育と研修が欠かせません。 ここでは人材育成の重要な要素について詳しく解説します。

オリエンテーションと初期研修

新入社員向けのオリエンテーションや初期研修は、訪問介護の基本や会社の理念、業務内容をしっかりと理解させるために重要です。 特に、訪問介護では法律や倫理に関する知識が欠かせないため、まずこれらがしっかりと教育される必要があります。
また、実地での研修を行い、利用者との接し方や介助の仕方を実践的に学んでもらいます。

継続教育とスキルアップ

介護現場は常に変化しており、新しい技術や知識が必要とされているため、継続教育が不可欠です。
外部のセミナーや講義、資格取得の支援を行うことで、職員の専門性を向上させることができます。

また、社内での勉強会や情報共有の場を設けることで、職員同士の知識を1つに集め、チーム全体のスキルを底上げすることも可能です。 これにより、個々の職員が自己の成長を実感しやすくなり、仕事に対するモチベーション向上にもつながります。

メンター制度の導入

経験豊富なスタッフを新入社員のメンターとして指名し、直接的な指導を行う制度も効果的です。
メンターは新入社員に対して業務の指導だけでなく、仕事に対する不安や悩みなどを聞くサポート役にもなります。
こうした制度を通じて、職場内のコミュニケーションが活性化されるとともに、職員の定着率の向上にも寄与します。

※メンターとは、新入社員や若手社員の仕事やキャリア、精神的な成長を支援する先輩社員のことです。 OJTが業務スキル習得を目的とするのに対し、メンターはキャリア形成や人間関係の悩み相談など、全人格的なサポートを行います。




定着率を高めるための工夫


採用だけに留まらず、優れた人材を定着させるためには、職場環境の改善や人間関係の構築が重要です。 つい新規の採用に目が行きがちですが、今、働いてくれている職員が辞めない・長く働いてくれる環境を構築していく必要があります。

例として、以下のような施策が考えられます。

フィードバック制度の活用

管理者や指導者から定期的なフィードバックを行うことで、職員が自分の役割や業績を把握し、成長を実感できるようにします。
フィードバックの内容は、業務の改善点だけでなく、良い点も指摘し認めることが大切です。
これによって職員は自信を持って業務に臨むことができ、達成感を得ることでさらなるモチベーション向上につながります。

ワークライフバランスの確保

訪問介護の仕事は精神的にも肉体的にも負担がかかるため、スタッフが健康でやりがいを持って働ける環境を整えることが重要です。 労働時間の管理や適正な休暇の取得を促進し、心身のリフレッシュを図ることで、職員の定着率を高めることができます。
職場の環境を改善することが、優秀なスタッフを引き留めるためのカギとなります。

まとめ


訪問介護の採用は決して簡単ではありませんが、効果的な採用方法と人材育成の取り組みによって、質の高いサービスを提供し続けるための人材の確保が可能となります。 業界の発展には、優れた人材の採用と育成が不可欠であり、そのために企業は創意工夫を凝らし、柔軟な施策を導入する必要があります。

訪問介護は、単にサービスを提供するだけでなく、利用者の生活の質を向上させる重要な役割を担っています。
だからこそ、職員一人ひとりが満足し、やりがいを感じながら働くことができる環境を整えることが、最終的には利用者に対するサービスの質をも向上させることにつながります。 高齢化社会が進む中で、訪問介護はますます必要とされる領域となります。

私たち一人ひとりがこの使命を理解し、取り組むことで、未来の訪問介護がより充実し、社会に貢献できるものとなることを願っています。

株式会社Myndでは、介護記録ソフト「Care-wing(ケアウイング)」を導入することで、業務効率化とケアの質向上を図り、選ばれる事業所づくりを行っています。
Care-wingの詳細については、以下よりお気軽にお問い合わせください。




【ライター】 株式会社Mynd 代表取締役 西星祐汰
介護福祉科高校を卒業し、京都府の特別養護老人ホームに入職。
リーダー業務・介護技術講師を担当の後、2023年に訪問介護事業所を開業。
2024年から訪問介護の立ち上げ支援・経営支援事業を行っている。
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