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介護記録ソフト比較6選!ソフト選びで見るべきポイントをご紹介!

日々サービスを提供する中で、記録の作成や転記、保管といった事務作業に追われ、「もっと効率化できないものか」といった課題を感じることはありませんか?
紙での記録を行っていると、転記ミスや情報共有の遅れ、そして何より膨大な手間がかかってしまいます。
そこで注目されているのが、訪問介護記録ソフトです。 ソフトを導入することで、記録作業の効率化だけでなく、利用者情報の共有、国保連への請求業務まで一元管理できるようになります。
しかし、さまざまなソフトがあり、「どれを選べばいいか分からない」という声も少なくありません。
本コラムでは、各ソフトを比較する際の5つの重要なポイントと、主要なソフトの特徴をご紹介します。
目次
ソフト選びで見るべき5つのポイント
「ソフトを選ぶ際は、ただ「機能が多いから」「安いから」という理由だけで決めてはいけません。
以下の5つのポイントをしっかりと押さえることで、後悔しない選択ができます。
機能性(機能が充実しているか)
ソフトを選ぶ上で、最も重要なのはやはり「機能性」です。まず、ケアプランや利用者情報、実績管理、国保連請求といった必須機能が揃っているかを確認しましょう。
さらに業務を効率化したい場合は、便利機能も合わせてチェックしてみてください。
たとえば、「音声入力」や「テンプレート機能」を活用すれば、訪問先での記録時間を大幅に短縮できますし、ヘルパー同士の連絡や申し送りができる「情報共有機能」や、急な予定変更に対応できる「シフト・スケジュール管理機能」は、事業所全体の連携強化に役立ちます。
操作性(操作がしやすいか)
2つ目にチェックしておきたい項目は、「操作性」です。どんなに優れた機能があっても、きちんと使いこなせなければ意味がありません。特にITが苦手なヘルパーが多い事業所では、操作性は特に重要なポイントです。
多くのソフトは、パソコンやタブレット、スマートフォンなど、複数のデバイスに対応しているので、各デバイスで直感的に操作できるか、画面は見やすく文字は大きめか、などを確認しましょう。
また、無料体験版やデモが用意されているソフトも多いので、実際に試して、使いやすさを体感することをおすすめします。
価格(コスパ)
3つ目は「価格」です。ソフトの導入には、初期費用や月額費用がかかります。
料金体系は、利用者数やヘルパー数に応じた従量課金制や、機能別のプランなどソフトによって様々です。
基本的な価格が安くても、必要な機能がオプションで高額になったり、サポート費用が含まれていなかったりすることもあります。 長期的な視点で、トータルコストと得られる効果を比較検討することが重要です。
サポート体制
4つ目は「サポート体制」です。ソフト導入後に、操作方法で困ったり、不具合が発生したりすることは十分に考えられます。そんな時に頼りになるのがサポート体制です。
特にパソコン操作に不安がある場合、画面を共有しながら教えてもらえるリモートサポートがあると安心です。
導入時の設定サポートから、日々の運用での問い合わせへの対応、そして万が一のシステムトラブル時の対応まで、充実したサポートが受けられるかを確認しましょう。 マニュアルやFAQの分かりやすさも重要な判断材料となります。
セキュリティ
最後に5つ目は「セキュリティ」です。セキュリティは、利用者さまの個人情報やケア記録を扱うため、絶対に妥協してはいけないポイントです。
ソフトがクラウド型の場合、データはインターネット上に保存されます。
そのため、通信の暗号化やアクセス制限、不正ログイン対策などがしっかりと講じられているか確認しましょう。
また、パソコンの紛失や故障に備えて、データのバックアップ体制が整っているかも重要です。
信頼できるソフトを選ぶことで、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。
主な訪問介護記録ソフトの比較
ここでは、数あるソフトの中からいくつかピックアップして比較します。ソフトの導入にお困りの際は、ぜひ参考にしてみてください。(以下50音順)

①カイポケ(株式会社エス・エム・エス)
訪問介護記録に特化したアプリ「カイポケ訪問記録」は、スマートフォンで記録した内容が自動で請求データに反映されるのが特徴で、記録業務の効率化と請求業務の一元管理を両立します。②カナミックかんたん介護記録(株式会社カナミックネットワーク)
地域包括ケアシステムの実現をサポートする介護ソフトです。医療・介護・障がい福祉など多職種間の情報共有に強みを持ち、他法人との連携も可能です。
記録から請求まで一気通貫で管理でき、経営者から現場スタッフまで幅広いニーズに応えます。
③Care-wing(株式会社ロジック)
訪問介護や訪問看護に特化したソフトで、ICタグとスマートフォンを組み合わせた独自のシステムが特徴です。訪問先に設置したICタグにスマートフォンをかざすだけで入退室記録が完了するため、ITが苦手な高齢のヘルパーでも直感的に操作でき、記録忘れや転記ミスを防ぐことができます。
④ケアカルテ(株式会社ケアコネクトジャパン)
介護現場の声を反映して開発されたクラウド型の介護ソフトです。記録から請求までを一気通貫で行えるだけでなく、AIを活用した音声記録ツールなど、最新技術を取り入れている点が強みで、職員が利用者様と向き合う時間を増やすことを目指しています。
⑤ケアパレット(NDソフトウェア株式会社)
タブレット端末で利用できる訪問記録アプリで、業界トップクラスのシェアを誇る「ほのぼのNEXT」と連携することができます。 これにより、訪問先での記録・情報共有を可能となり、直行直帰やペーパーレス化が実現し、現場の働き方を改善します。⑥すぐろくHome(株式会社ワイズマン)
医療・介護・福祉分野の幅広いサービスに対応したシステムを提供しており、その一環として訪問介護向けのソフトも用意しています。 請求や記録、スケジュール管理を支援する機能のほか、訪問看護や通所介護など、多岐にわたるサービスに対応する製品も展開しています。まとめ
いかがでしたでしょうか?すべてが完璧なソフトは存在しませんので、事業所が抱える課題を明確にし、それを解決できるソフトを選ぶことが重要です。
ソフト選びにお悩みの方は、ぜひ本コラムを参考に複数のソフトを比較・検討してみてください!